物性基礎工学研究グループ (田仲研)
 
 平成29年度のマテリアル理工学専攻応用物理学分野の大学院入試説明会は終了しました。
大学院入試情報(工学研究科)


 当グループは、凝縮系物理(たくさんの粒子が集まることで初めて起きる不思議な現象を解明する物理)の理論、固体電子論の研究グループです。量子物理のフロンティアを開拓し、新しい原理、機能を解明し、予言することが私たちの取り組んでいる研究課題です。 主要なテーマの1つが超伝導です。超伝導と異種物質(金属、半導体、強磁性体など)との接合の研究は、新現象、新機能の観点から非常に重要です。 これまでに超伝導接合におけるトンネル効果、ジョセフソン効果、超伝導近接効果などで多くの成果をあげています。 同時に、超伝導を担うクーパー対の対称性、超伝導の発現機構(なぜ超伝導になるのか)という問題を様々な物質(新鉄系高温超伝導体、有機物質、銅酸化物、新しい対称性を持つ超伝導系など)に対して行っています。 さらにトポロジカル絶縁体、量子スピンホール系という(表面、エッジは金属的でバルクは絶縁体)新物質系の研究も行っています。 この数年間の流れとして、超伝導と絶縁体という一見異なる系において、トポロジカルなアナロジー(類似性)が存在する事が明らかに成り、凝縮系におけるトポロジカル量子物理学という新しい方向性が誕生しました。 そして今、トポロジカル量子現象としての新しい凝縮系物理学構築を目指して研究を行っています。量子の世界に興味を持ち、第一線の研究に積極的に参加して、量子物理のフロンティアを開拓する意欲的な学生をお待ちしています。

本研究室で行っている最新の研究の基礎となる内容の解説がこちらにあります。主に学部4年生、大学院生向けです。


大学院生募集(前期課程)


 全国の大学から広く受験されることを期待しています。
 
 量子力学・統計力学・電磁気学・数学(微分・積分・線形代数・微分方程式)、力学の基礎を勉強された方であれば、十分に修士課程院生(博士前期課程)としてやっていけると思います。
  1. 名古屋大学物理工学科物性基礎工学グループの4年生
  2. 名古屋大学物理工学科4年で物性基礎工学グループ以外に配属されている4年生
  3. 名古屋大学の理学部など他学部で物理学の勉強をされている皆様
  4. 全国の大学で物理学の勉強されている皆様
 量子の世界に興味をもって、超伝導、トポロジカル量子現象、強相関電子系などの理論に興味のある方を歓迎いたします。また理学部の4年生で素粒子、宇宙、原子核に進むか物性に進むのかを迷っている方も大歓迎です。素粒子の世界で観測が困難な現象と類似した概念・現象が我々の行っている凝縮系におけるトポロジカル量子現象に最近出てきます。
 
 期待する学生像  (次いずれかをを満たしているのが望ましいです)
  1. 博士(後期)課程に進学して、トポロジカル量子現象、超伝導・超流動の分野の発展に貢献される学生
  2. 世界トップレベルの研究を目指す学生
  3. 計算、数学が好きな学生
  4. 海外の研究者、学外の研究者と共同研究をするのが好きな学生
  5. コンピューター(数値計算)が好きな学生
 

大学院生募集(後期課程)


 後期課程の大学院生を募集しております。ぜひ御興味のある方は受験・進学を考えられてください。凝縮系物理、物性物理の若手理論研究者の育成を目指しております。
 博士課程は、ぜひ第一線の研究成果をあげてほしいです。量子力学、統計力学を基盤に、量子多体問題の基礎を身につけて研究を行った経験があるとありがたいです。
  1. 名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻・応用物理分野・物性基礎工学グループの修士課程を修了予定の方
  2. 全国の物性理論の研究室で量子多体問題を勉強して修士課程を修了予定(すでに終了された)院生の皆様
  3. 素粒子論・原子核理論など他分野の理論で修士課程を修了予定ではあるが、その知識を物性に使ってみようと思っておられる方
 これまで我々の研究グループからは国立大准教授2名、工業高専准教授1名、私立大学准教授2名、助教1名、国立大学助教1名など出身しています。また博士終了後、企業に就職されているOB(院生)もいます。
 
 

PDの受け入れ


 日本学術振興会PDを始めとするPDの受け入れ積極的に行っております。希望者はぜひお問い合わせください。
 
 超伝導接合、トポロジカル量子現象、強相関電子系で第一線の研究を目指すPDを広く探しています。Green関数などを用いた輸送現象の計算の得意な方、トポロジーなどの数学的思考に基づいて凝縮系物理を研究される方、RPA(FLEX)などの摂動論による超伝導研究に強い方、VMC、DMFT(DCA)、DMRG、などを始めとする非摂動論的数値計算により強相関電子系の研究をされている方、第一原理計算でトポロジカル絶縁体の電子構造を研究されている方 すべて大歓迎です。


 トポロジカル量子現象にフロンティアを切り開き、我々が行ってきたアンドレーエフ束縛状態の物理や奇周波数電子対に代表される新奇な物性(概念)の研究をさらに発展させたいと思っております。


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2013 Tanaka Lab.