3. Spin current in ferromagnet/ insulator /superconductor junctions
Physical Review B, Vol. 60, No. 5, pp.3572-3580, 1999
S. Kashiwaya and Y. Tanaka, N. Yoshida and M. Beasley
 異方的超伝導体/強磁性体の接合の理論を提案したものである。強磁性体の中では、スピンの向きに依存してフェルミ波数が異なる。強磁性体のスピン分極率が、大きくなるとアンドレーエフ反射確率は抑制されることは従来型超伝導体において知られていたが、異方的超伝導体に関する理論は存在しなかった。論文中では銅酸化物超伝導体で実現されるd波対称性を念頭においた計算が行われた。d波超伝導体特有の界面に形成されるゼロエネルギー状態(アンドレーエフ共鳴状態)によるゼロバイアスコンダクタンスピークの高さが強磁性体のスピン分極率が大きくなると小さくなることが示された。この理論はマンガン酸化物/銅酸化物超伝導体接合の電流電圧特性の解析にも用いられた。この論文中では、コンダクタンスだけでなくスピン流に関する計算も行った。[引用数 174]